「……アサクラミヤコ…」
名前登録中なのかなんなのかは知んないけど何故かあたしの名前を復唱したアンドロイドさん。
ちゃんとした名前で呼ばれることに期待。
ミヤコって呼んでくれたらキョウちゃん先輩マジ感涙。
っつかここで“キョウちゃん先輩”とか自分で言っちゃってる時点であたし終わってんじゃね的な。
「……ミャーコ」
なんか一瞬ネコが居たように思えたんだが気のせいか。
「……え、なに?」
猫的発言をしたアンドロイドさんに、あたしは左耳に手を添える感じでもう一回言ってくれと申し出る。
アンドロイドさんは何食わぬ顔というかまあ表情皆無で綺麗なお顔でもう一度おっしゃいました。
「ミャーコ」
「……うん。で、それなに」
「呼び名」
ごくり
「……誰の」
「あんたの」
あーそっかあたしのあだ名かそっかそっか可愛いあだ名だね猫みたいだね素敵だねってお前ミヤコって呼べよッ!!


