今度こそあたしがちゃんと聞く態勢になったとわかったようで、春人(…あーもういいやフツーに春人と呼ぼう)は視線を少し下げた。
それから、あたしと同じように正座した。床に。
おーっとこれはあたしが女王様的な視界なんじゃないだろうかうっひょーいとか言わねーよ興味ないですから。
まあ対するアンドロ以下略さんは床にあぐらかいてそっぽ向いてますけどね。
そのまま首が360度回ってしまえばいいと思いますね。
という邪念は振り払って春人へと視線をよこす。
ちゃんと聞きますよ。
だって後輩がこんな真面目に話したがってるんだ、先輩がちゃんと聞かなくてどうする。
「……あの、」
「うん」
「先輩は、」
「うん」
「…まだ、」
「うん」
「一緒に居てくれますか…?」
ちょーっと何言ってるかわかんないっすね。
「えーっと、春人クン」
「は、はい…!」
「そんなキョドらなくていいから、もう一回おんなじ口調で、もっと詳しく言ってくれるかな」
「く、詳しく…?」
「うん。はいどうぞ。」


