手嶋先生へと向けていた顔を、それはもう首が360度回るんじゃないかという勢い、の真逆で、恐る恐る前方へと向ける。
そして見下ろす。
「…………。」
「…………。」
ちょうどこちらを見上げていた春人と、バッチリ目が合いました。
しかも超冷めた目。
あー、寒い。
「……なんで」
その超冷めた目を閉じ、ダルそうに右腕を瞼の上に乗せながら、ヤツは言う。
「…あんたがここに居んの」
なんで、だと。
ヤボな質問だなコノヤロウ。
答えは決まってんだろっつーのよ。
「迎えに来たの」
あたしは迷いなくそう言い切る。
春人は右腕を額へと移動させ、瞼を持ち上げて怪訝な瞳をあたしへとよこした。
「…意味わかんないんだけど」
「帰るでしょ。だから迎えに来た」
「なんで」
「あたしの役目だから」
「は…」
「知ってんでしょ。……春人なら」


