「あんた今どこに居る?」
「……病院?」
「じゃなくて。」
「……ここ。」
「そこどこ?」
「……ノアの目の前?」
「それでいいじゃん。」
「……はあ。」
「それでいいんだよ。」
なにがそれでいいというのか。
意味が分からない、というあたしの気持ちを汲み取ってくれたのか、それともノアも、分かり辛いあたしの表情変化を見抜けるようになっているのか。
どっちにしても、ノアはあたしの言いたいことを、わかってくれたらしい。
「…だから」わかれ、と言いたげにノアは答える。「ミャーコがそこに居てくれるだけでいいの。」
俺が動かなくなるまで、そこに居てくれたらいいよ。
ノアが云ってくれたその言葉で、あたしはもう、涙腺崩壊しかけてやばい。
なんだよもう。
ホントにノアがそう思ってくれてたとか信じられない。
春人、お前には負けた。
*****
そのあと文化祭の話とか、体育祭の話もした。
文化祭はそういえば、ノアと春人入れ替わりで参加したよなあ、とか。
体育祭は春人がダウンしてたから、ノアが参加したんだっけ、とか。
「文化祭の準備、ずっとやってたかった。」と、ぼそっとつぶやいたノアにあたしは爆笑した。
来年もまた、参加したらいいじゃんって、言いたかった。


