充電終わったらキスしよう





「キョウちゃんってばほら見てあれ!」

「わかったわかった見ます見ますよ」

「なんで同じこと2回も言うのよ」

「なんで今そこツッコむんだよ」

「っていうか早く見ろっつーのよあれっ!」


意味わかんないとこツッコんであたしの行動止めたのはどこの誰だよお前だよ。

とかツッコんだらまた未来さんがうるさいので、脳内だけでデュクシッ!とツッコミ入れて済ませることにする。

脳内デュクシッ!で未来さんが遥か彼方へ飛んでったのを確認してから、リアル未来さんが指さしている方へと顔を向けた。

未来の指先が指し示していたのは、受験生が集まるそこで。

その中に、なんか一人ものすごく目立つ行動してるヤツが居て。

学ラン姿で色素うっすい肌と髪色で、かなり綺麗で可愛い系な顔した男子。

が、両手を持ち上げてブンブン振り回しているのだ。

……まあ、その、なんだ、簡単に言って手を振ってるって話だ。


あたしに。


「…………。」

「キョウちゃん」

「…………。」

「あの超絶美少年、ダレ?」

「…………。」

「キョ・ウ・ちゃん?(ニッコリ)」