充電終わったらキスしよう





手嶋先生はそんな違和感たっぷりな春人に「具合はどうかしら~」と尋ねている。

あたしはそれを横目に、忘れちゃならないもう一人の人物が居るであろう場所に足を進めた。

一番奥の、カーテンが閉まったその場所に。


――ジャッ


あたしがカーテンを開けると、そこには。



「……あれ。」



誰の姿もなかった。

ただ、窓が開いていた。

そこから、球技大会のにぎやかな声が微かに聞こえてきた。

あたしはベッドに乗り上げ、窓の外に顔をだし、きょろきょろと見慣れた姿を探したがしかし、目的の人物はどこにも居なかった。


「……あれ?キョウちゃん、ノアクンは?」


窓の外に顔を出しているあたしの背中に乗りかかりながら、未来さんが同じように窓の外を眺めつつ尋ねる。


「来てたんだよね?」

「……と、思うんだけど。」

「えー帰っちゃったのー!?」

「居ないんだからそうだろうね。」

「えーなにそれツマンネ。」


ぶーぶーとブーイングしてから、未来さんはあたしの背中から降りた。

あたしはしばらく、窓の外を見つめ、それから窓を閉めた。

それから一番手前のベッドまで向かい、あらあらうふふと笑っている手嶋先生に聞く。