充電終わったらキスしよう





それと同時にぼんやりと、寂しいな、とも思った。

今まであたしくらいしか、いや、あたししか看病したり心配したりするお節介が居ないんじゃないかと思ってた。

中学の頃もこんな風に春人のクラスメイトはみんな心配してたけど、こうやってちゃんと行動に移してくれた人は居なかったし。

だから、嬉しいことだなと思う反面、あぁ、なんか、あたしの役目もそろそろ終わりなのかなとか、思ったり、思わなかったり。


「なーにしんみりした顔してんのよキョウちゃんキモーイ」


トンッと、未来さんに肩を叩かれた。

あたしが振り向くと同時に、未来さんが横を通り過ぎて保健室の中に入っていく。


「よし諸君、あとはこの隠れ世話好き物好きお節介な朝倉センパイにお任せしちゃって、球技大会思う存分楽しんできちゃいなYO☆」

「おいなんだそのノリ。」

「ありがとうございます!」

「お言葉に甘えて!」

「行ってきます!」

「じゃあな桜井またあとで!」

「お前の分も勝ってくっから!」

「勝ったらジュース奢りじゃあああッ!!」

「なんの話!?」


慌ただしく保健室のドアから飛び出していく後輩たちを、あたしは右手を上げて見送った。

元気だなー……いやウチのクラスも変わんないか。

やっと静かになったところで、廊下の隅で飛び出していく1年野郎共を見送っていた手嶋先生が自分の担当場所へと戻ってきた。

「みんな元気ね~」と顔に手を当てながらうふふと笑う。

それから保健室のドアを閉め、ベッドの上で起き上がって「ジュースってなんの話だよ!」と焦っている春人に歩み寄った。

ちなみに今の春人の喋り方に違和感のある方が多数だと思いますがコイツがいつも敬語な気がするのは単にあたしとか未来さんとかが年上だからであって同級生とは普通に喋ります。