「イヤよあたしまだイケメンな彼氏見つけてないんだから」とかなんとかほざいていらっしゃる背後のウザい系JK未来さんは放っておくとして。
あたしはぽかんとしている後輩たちに向き直って右手を上げる。
「えーっと、とりあえずまあ、春人が迷惑かけてすまん。そしてありがとう。」
「うわキョウちゃんそれマジただの保護者だから」
「黙らっしゃい。」
「いえいえとんでもないっつーか!」
「っていうか迷惑とかじゃないですし!」
「クラスメイトだし友達だし!」
「あ、だから朝倉先輩が忙しい時とか俺等全然平気ですし!」
「運ぶくらいできますし!」
「看病は女子がやってくれますし!」
「な、桜井!」
口々に喋っていたかと思えば、最後は春人にセリフが投げられた。
後輩たちが居るそのまた向こうにあるベッドに寝ていた春人は、我に返ったように顔を上げて瞬きをした。
「……え?あ、うんうん…って、えぇ!?」
「あれ、聞いてなかったのかよ」
「ほら女子が言ってたじゃん“看病ならウチ等に任せてよー!”ってさ」
「運ぶのはまあ俺等が担当で」
「そうそう」
「えぇ!?や、俺聞いてないしっていうか悪いし!?」
「うわコイツ遠慮してやがる」
「今頃遠慮してやがる」
「何度倒れてみんなに運ばれ看病されてきたか覚えてないのかコイツ」
「虚弱体質野郎めがテメェなんぞ眠ってろ」
「ぶふぉっ!?」
クラスメイトの一人に毛布をもう一枚ぶん投げられて倒れる我が後輩。
なんだ、全然仲良いじゃんっていうか、いいヤツ等じゃないか。キョウちゃん先輩感動した。


