「桜井くんのクラスの子たちがね~、みんなで連れてきてくれたのよ~」
イイハナシダナー。
「でもね~、ちょうどノアくんが来ててね?私困っちゃったわ~」
「困ってる風に見せませんよ先生それめっちゃ一大事ですよ先生どうなんすか大丈夫だったんですか。」
「キョウちゃんって焦ると会話文に句読点つかなくなるよね!」
「それ今どうでもいいすげえどうでもいいホントだ全然句読点つかねえあたしパネぇってだからどうでもいいって言ってんだろ。」
「キョウちゃん超ウケるー」
「あらあら、それはもう大丈夫だったに決まってるじゃない~。カーテン閉めれば問題ないわよ~」
「そうですかよかったですってちょっと待てよなんでノアが来てるんだ問題はそこだ一番の問題はそこだったなんで来てるんすかアイツなんなんすか最近うろうろしすぎじゃないっすかホント引きこもってればいいのに。」
「あははキョウちゃん焦ってるー」
「焦ってない。」
言い切ってから、あたしは手嶋先生の横を通り抜けてスタスタと校舎に入って行く。
今日はノアが来るなんて聞いてない。
っていうかホント最近アイツうろうろしすぎだろなんだよちょっと前まで遠慮しまくりのネガティブ思考ダダ漏れのヒッキーだったくせにチクショウ。
ちょっと変装覚えたらこれだよ。
あ、違う夏か。夏に春人との一件があってからか。アレから結構ちょくちょく……いやその前からちょいちょい……。
どちらにしてもうろうろしすぎだ。
眼鏡とかの簡単変装でお前の超絶二次元美形顔が隠せると思うなよ。
などと思いつつ保健室と書かれた札がかかっているドアの前まで来た。
中からわいわいがやがやと話し声が聞こえてくる。どうやら春人のクラスメイトたちがいまだ居座っているらしい。
お前等はDQNか。保健室は溜まり場じゃねーんだぞ。


