充電終わったらキスしよう





そんなあたしの思考の方を、未来さんは理解できないらしい。

頭を抱えて発狂し始めた。


「んもおおおおお!!なんっでキョウちゃんはこんなに鈍ッッ感かなあああああ!!イライラする!!超イライラする!!」

「短気は損気だよ未来さん。」

「鈍感キョウコに言われたくねーわよ。」


「っていうか誰がこんなにイライラさせてると思ってるのよキョウコ!!聞きなさいよキョウコ!!返事しなさいよキョウコ!!」とうるさい未来さんにひとつツッコミを入れたいんだがあたしはキョウコじゃない。京だ。

りぴーとあふたーみー。

MIYAKO。


黙ろう。



「おーい、朝倉ー!」


発狂している未来さんを横目にボールをくるくる回していると、体育館の向こうの方からクラスメイトが走ってきた。

あたしはボールの回転を止めて、顔を上げる。


「はいよ。」

「次のドッジさ、相手チームがひとり多いんだよ。スケット頼む!」

「りょーかい。」

「あーあとさ、浜田…どしたん……?」

「…………。気にしたら負けだ。」

「なるほど把握した。」


あたしは隣で発狂している未来さんのそばにボールをそっと置いて、気づかれないようにその場を離れた。

しばらく未来さんに絡まれてめんどくさいわヒマだわでちょうどアレな感じだったのでナイスタイミング。

すっかり伸びた髪の毛をはらいながら、あたしはチームのコートに入った。