充電終わったらキスしよう





「いいこと?キョウちゃん」しかしそんなあたしの心境など知ったことではない未来さんは人差し指を立てて説明を始める。

始めるな。やめろ。一刻も早く。


「ひとーつ、相手のことをいつの間にか目で追ってる」


充電切れてないか気が気じゃないからね。追ってるね。


「ふたーつ、相手のことを常に考えてしまう」


充電切れてないか気になるからね。考えてるね。


「みーっつ、相手の反応ひとつひとつで感情が左右される」


そうだねとてもイライラさせられるね。よくないね。


「よーっつ、目が合うと鼓動が激しくなる」


鼓動が激しくなるどころか冷たすぎて凍ってしまいそうだね。よくないね。


「いつーつ、理由もなく会いたくなる」


うん、ない。


「どうどう?」未来さんはわくわくした顔であたしに詰め寄ってきた。「当てはまるんじゃないの?」

あたしはバスケットボールを人差し指でくるくる回しながら答えた。


「当てはまる理由がすべて“ノアがアンドロイドだから”という結論に落ち着くんだが大丈夫か?」

「キョウちゃんが恋心に気づいてないだけよ。」


ソッコーで全否定された。許すまじ。


っていうかそもそもなんでそういうことに繋げたがるのかなこの人。

そりゃまあ確かにあたしは今回ノアに助けてもらったようなものだけども。それは否定しないけれども。むしろ感謝してるけれども。

でもそれがなんでイコール恋愛に繋がってしまうのかがキョウちゃんちょっと理解できない。