「キョウちゃん今いくつ?」

「…17歳ですが。」

「現在高校…?」

「2年生。」

「彼氏居ない歴…?」

「17年(目に突入しました)。」

「現在オトコに…?」

「興味ない。」


ってこれはいつぞやの春にもされた質問じゃねーか。


「……ね、これ絶対恋とか知らない人生よね?」

「否定できない。」

「だからわかってないだけだってばー!」

「仮にそうだとしてもわからなくていいけどね。」


バスケットボールがバウンド100を突破。

……した直後に、未来さんがバンッ!とあたしの手の上からボールを止めた。

地味に痛いっす。

あたしが顔を上げると、未来さんが暗黒微笑を浮かべながらこちらを見ていた。こっち見んな。


「……それじゃダメなのよキョウちゃん…」

「なんでですか。」

「だってそれじゃつまんないじゃない!!」

「お前のお楽しみ事情とか知ったこっちゃねーよ。」

「これはキョウちゃんのためでもあるのよ!だってあんなに素敵な旦那ほかに居ないわ!!」

「えなんで結婚すること前提なの。」

「うふふだからあたしがどういうのを好きっていうのか教えてしんぜましょう……」


聞いちゃいねぇ。