もーなんだろ。
あたしホントこのクラス好きだわ。
好きすぎてまた泣けてきたわ。
あたしは滲んでくる視界を右手で擦り、笑った。
「……ホントお前等ウザすぎて…」
ありがとう。
あたしの言葉で、みんなが笑った。
「…あ!そういえば!」
クラスの中でも一番よく聞く声が教室に響いた。
未来さんだ。
「キョウちゃん!早く行かなきゃ!」
「そうだよお墓参り!」
「もう夕方だよ!」
「間に合わねーぞ!」
みんなが口々に焦り出す。
あたしよりも焦っている。
落ち着け。お前等落ち着け。
ちゃんと行くから。
あたしはノアを見上げる。
ノアもあたしを見下ろしていた。
「…行きますか、ミャーコさん。」ノアが口角を持ち上げた。
「行っちゃいますよ。母上に会いに。」あたしもにんまり、立ち上がる。
握ったままだったあたしの手を、ノアがもう一度握り直した。
あたしが握り返すと同時に、ノアはあたしを引っ張った。
光りの方へ。
クラスの連中が「行ってらっしゃーい!」「くそーお似合いすぎる!」「リア充爆発しろ!」「ちゃんとお参りしてくるんだよー!」「気を付けてねー!」とか言ってくる中、あたしとノアは、学校を飛び出した。


