充電終わったらキスしよう






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視線が痛い。刺さってます痛いです。


「はあ~…なんか懐かしいねこの階!」

「この間まで居たところじゃん…」

「だって今は3階があたし等の(リア充)戦場だし?」

「お前は何をするために学校来てんだ。」


今ドキJKの皮を被ったただの変人なんじゃないかと思われる未来に、あたしは痛い視線を避けつつ着いて行く。

たぶん未来は気づいていない。

この1年生たちの「なんかなんか先輩が来てるよどうしようどうすればいいの先輩に挨拶するべきなんですかどうすべきなんですか!」っていう焦りの雰囲気に。

入学仕立ての1年生領域に突然やってきた先輩方の姿は、1年生からすれば暴君な王様がやってきたも同然なくらい恐ろしいものなのである。

少しの失態をしてしまえば取って殺されるみたいな。

あたしも去年1年生だったからわかるわか…ごめんそういえば先輩がどうのこうのって考えたことなかった。


1年のいつ頃だったか3年の先輩(男子)が教室来てどういうわけかあたしを呼び出してきた覚えがあるけど『すみませんマジ興味ないんで。(っつーかメンドクセーんで)』っつって結局拒否った気がする。

その後何故かクラスの男子に『お前すげぇな』って言われた記憶がある。

後々知ったけどあの先輩は学校一の不良だったようです。どうでもいいですが。


「あ、キョウちゃんキョウちゃん!」


あーなるほどだから1年の頃クラスみんなあたしのこと『姉御』って言ってたんだな返事しなかったから今じゃ普通に呼ばれてるけど。


「キョウちゃんってばおいコラキョウコ話聞けや。」