*****
教室内はみんなの笑い声で騒々しかった。
あたしは自分の荷物を鞄に詰めながら(といってもほとんど何もない)、みんなの会話に耳を傾ける。
今日は金曜日。テストが終わったのだ。
「ねえねえどうだった!?」
「やばい…あたし間違えたかもしれない…!」
「えーどこどこ!」
「あの問4のところあたしさあ…」
「あーそれは確実に間違ってるかも…」
「あああああそれ俺も書いたわああ!!」
「は!?ちょっとあんたと同類とかマジ勘弁なんだけど!?」
「え、そこ?」
「低レベルな争いはやめなさいよ」
「うっさいわ!」
「っていうかテスト終わったんだからどっか行かねー?」
「おーいいねー!」
「みんなで?カラオケとか?」
「行きたいってか行く!」
「ハイじゃあ遊びたいヤツ挙手!」
バッっとみんなの手が一斉に上がる様子が視界の端に映った。
あたしは会話こそ聞いていたものの、まったくなにも考えずに聞いていたので何事かと顔を上げる。
手を挙げたままのクラスメイトたちがあたしの方をガン見していたので一歩引いた。


