あたしの食べっぷりを見ながら、お父さんが「京はホントによく食べるなあ」と少し呆れたように笑った。
「日にちいつにしましょうかー」お母さんがコップを持ちながら口を開く。
それから壁にかけてあるカレンダーを振り向いた。
「今週は京がテストなのよねー」
「そうだなあ…テストが終わってからでもいいな」
「あたし行かないし。」
咄嗟にそう言っていた。
自分でも一瞬何を言っているのかわからなかった。
お母さんとお父さんが、きょとんとしたようにあたしの顔を見ている。
泉は頬杖をついたままお茶を飲んでいた。
あたしは焦って「あーいや」と弁解する。
「あーいやその……テスト明けはみんなと遊ぶし。」
「あぁ、そうかあ。じゃあその後でも…」
「その後も!」
声が大きくなる。
落ち着け、ともうひとりのあたしが言う。
「……その後も、いろいろ予定あって。」
お箸を握る手が少しだけ震える。
気づかれない内にと思って、お箸を置いて、手をテーブルの下に隠した。
なんで震えてんのあたし。
何がこんなに、震える要因になってんの。
なんであたし、嘘ついてんの。


