充電終わったらキスしよう





ここ最近あたしは春人&ノアの2人をちょっと避けてしまっている。

春人はド天然なのでそれに気が付いていないだろうけど、ノアはそんなこともないので結構早くに気が付いている様子だった。

あたしも別に避けたくて避けているわけではないんだけれども、こう、自然と避けてしまうというか、なんというか。

だから最近の春人やノアがどうしているのか、あたしはよく知らなかった。

それに加えて春人が風邪で休む的なメールを送ってくるからなおさら。

なので、春人のクラスメイトに聞きに行った次第である。


「……あ。」


あたしが1年の階から降りていると、下から春人が階段を上ってきているのが見えた。

春人、ではなく、あれはノアか。

あたしは思わず踵を返すと、反対側にある階段まで走った。



――『ミャーコはね、逃げてるんだよ。』


ノアの声が脳内で反響した。


これが答えなんだろうか。

いや、絶対違う。

あたしが今、ノアから逃げてしまったのは、ノアが余計なことを言ったからだ。

逃げてるとか、わけわかんないことを言ったからだ。


あぁバカらしい。

なんで後輩から逃げ回らなくちゃならないのかわからない。

お前が余計なこと言わなかったら、あたしは普段と変わらない日常を送れたに決まってる。


あたしは奥歯を噛み締めて頭を振り、ノアの声をかき消した。