充電終わったらキスしよう






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「そろそろ期末テストなんてそんなの信じないんだから……」

「…………。」

「あたしは絶対に信じてあげないんだから……」

「…………。」

「何がなんでも信じないんだからねッ!!」

「さっさと課題やれよっていう。」


あたしの隣で何を思ったかいきなり現実逃避を始めた未来さんに言い捨てる。

未来さんはむうっと膨れっ面になる。

これがどこぞの男子主人公ハーレム小説だったらきっとたぶん「萌える!」の位置に達していたんだろうけど残念ながら朝倉京プレゼンツコメディ小説なのでそんなこともなかった。

朝倉京プレゼンツってなんだよっていう。


「だって課題意味わかんないじゃないのー!」

「わかんないって思ってるからわかんない。わかる。お前なら絶対わかる。さあやれ。」

「え、ちょっとなにその熱いのか熱くないのかわかんない応援方法。新手のデレなの?」

「断じて違う。」

「っていうかキョウちゃんにデレられてもうれしくないしー。春人クンかノアクンの方が数百倍うれしいですしー!」


と、自分の名前を出されたあたしの向かいに居る春人が、「えぇ!?」と日曜夜にある有名アニメに出てくる例のあの人的な驚愕声を上げた。

さっきまで課題をやっているのかやっていないのかわからない沈黙っぷりを発揮していたが、これは絶対やってなかったな。

未来さんは「釣れた!」的なニッコリ笑顔で春人に顔を向ける。


言わずもがなだが、春人の横に座っているノアはまったく釣れてない。かすりさえしてない。