充電終わったらキスしよう





あたしが教室に入るのを、みんなして見つめてくるので居たたまれない。

え、なに、ホントなんなの。

あたしが素直になんか言うのがそんなに珍しいのか。

……珍しいか。


「……いやまあ、確かに朝倉もお礼くらい言うかもだけど……なあ?」

「うんうん。なんかこう……ねえ?」

「そうなんだよ、なんつーかこう……な?」

「そうそう。なんていうかこう……ね?」


「うおい!お前等はなんで寄ってたかって入り口付近に陣取って腕組みしちょんのか!邪魔じゃ!どけ!」


おおっとこれまた久しぶりのご登場スーさんですよ。

ドア付近に居座っているみんなを「散れ!」とか言いながら手で払っているスーさんが懐かしくて泣けてきた。

言わずもがな涙は出ない。

スーさんはみんなを散らすと教室に入ってきた。

が、顔を上げたところであたしを見つけ、瞬きを2度繰り返した。

どうやら幻覚とでも思われているようなので、あたしは軽ーく頭を下げてみせる。


「…お久しぶりっす。」

「……朝倉が…教室に…おるぞ……」

「ええまあなんとか回復したんで学校来てみました。」

「来んな!」

「おいこら教師。」

「くそう!朝倉が居ない間全員なんとなくおとなしいけん俺的にはしんっけん天国やったっちゅーんに!インフルもっと長引け!」

「センセーそんなこと思ってたんですかー」

「ひどーい」

「よーしお前等ー今日から騒ぐぞー」

「毎日クラスマッチ並みに騒いでやんぞー」

「誰かドッヂボール持ってきてー」

「そんなことより野球しようぜ!」


「悪かった!俺が悪かった!頼むお前等!座ってくれ!」



スーさんざまあ。