とにもかくにも、春人は通常運転のようでなにより。
「……っていうか、お前はなんであたしのクラスに居るんだい。」
「え?それはもちろん、キョウちゃん先輩を探してたからですよ!」
「何か御用でも。」
「えーっと、みんなが“朝倉先輩来てたよー!”って騒ぎながら俺に教えてくれたんで、思わず来ちゃいました!」
「来ちゃいました!じゃねぇよ。」
「え!?ダメなんですか!?」
「っつーかなんであたしが来たって教える役目担ってんのクラスメイト。お前もしかしてクラスの中心なの。なにそれすごい。」
「と、とんでもないです!あの、ただ、俺がキョウちゃん先輩と仲良いってことをクラスのみんなが知ってるからってだけですよ!?」
「いやむしろ学校公認だろ」「そうねー全校生徒公認だよね」「クソッ!リア充め!爆発しろ!」「っていうかお友達紹介してくれないかしら!」とか言ってるウチのクラスの連中はこの際放っておくとして。
「…あーっと、わざわざ先輩クラスに来んの大変だったでしょ。ありがとう。」
あたしがそう言うと、教室の中から顔を出していたクラスメイトが全員唖然とした顔を浮かべてあたしを見た。
あたしの目の前に居る春人でさえきょとんとしている。
かと思えば、おもむろに右手をあたしの額に当ててきた。
「えちょっと何すんの。」
「……あの、キョウちゃん先輩、もしかして熱、まだあるんじゃないですか…?」
「いや、まったく。」
「嘘だろ…あの朝倉が素直にお礼を言った…だと!?」「バカな…!!」「キョウちゃんどうしちゃったの…!?」「変な薬でも飲んじゃったの…!?」とか口々に言っているクラスの連中はこの際放っておkさすがに無視できねーぞおい。
「春人含めお前等あたしをなんだと思ってんだ。あたしだって普通にお礼くらい言うわ。」
言いながら、春人の手を避けるように一歩後退して、その横を通り抜ける。


