充電終わったらキスしよう






あたしはこれだから、冷血人間なんて言われるのかもしれない。

さっき見た、未来の表情を思い出して考えた。


確かにあの日、涙は出そうになったけど。

だけど流れては来なかった。

泉はそのことに関して別段何も言わなかったけど、きっと思ってたはずだ。

「ホントミヤコは泣かないな」って、思ってたはずだ。

そんな妹に呆れたかもしれない。

別にアイツに呆れられようがどうってことないけども。


でも未来さんに引かれたら、さすがのあたしも心が折れる。

やっぱり友達っていうのは、家族とは違う意味で、とても大切だから。

未来だけじゃなくて、クラスメイトみんな、あたしにとっては大切だし。

そんなみんなに引かれたら、あたしはさすがに、引きこもるかもしれない。

ひとりは昔から平気だけど。

それとこれとは、ちょっと違うって言うか。


だけどどうしたらいいんだって。

あたしにはわからない。

だって涙が出ないのだ。

むしろ現実を受け止めてしまって、すんなり受け入れてしまって、ケロッと日常過ごしてる。

これって悪いことなんだろうか。

もし悪いって言われても、あたしはどうしようもない。

だって平気だし。

何も泣くことなんてないし。


あの時は混乱したけど、今はなんともないんだから、それでいいじゃないか。



どうしてかそう言い聞かせるように心の中で唱えていたあたしは、自分の教室の近くまで来て不意に視界に映った人物にピタリと足を止めた。