そのまま、言葉を選びながらというように続けた。
「正直、ハルの代わりにここ来るってなった時はまったく心配してなかったんだけど。」
「皆まで言うな。」
「だから正直って言ってんじゃん。」
別にいいさ。知ってたさ。
「…でも、なんていうか、ここ来たら変わった、みたいで。」
「ふむ。」
「よくわかんない。」
「はあ。」
「ただ」ノアは右を向く。ノア自身の腕に隠れて、顔がよく見えない。
「……ミャーコ見つけたら、混乱した。」
それだけ。
ノアは最後にそう付け足して、あたしの額から手を離した。
“混乱した”
つまりそれは、システムがってことだよな。
……え、なんであたし見つけたらシステム混乱しちゃうんだよあたし何したんだよ何もしてないのに害を及ぼしてるじゃないか居るだけで大問題とかなにそれちょっと泣きたい。
「……38度あるね。」
内心少なからずのショック的な何かを感じていたあたしに、ノアの声がそう言った。
顔を上げるとすでにノアはベッドから降りていて、いつもの調子に舞い戻ってしまっていた。
▼冷めきった 目が こちらを 見ている。仲間にしますか?
したくねーよ。


