「まあ探してやらんこともない的な?」
「いや別にスーさんが困ってるからとかそんなんじゃないから」
「とりあえず探してやろうかなっていう?」
「なんかよくわかんないけど大切なものなんでしょ?」
「見つかったらジュース奢れよみたいな?」
「あと藍さんとか言う人のことも詳しく聞かせてねっていうか」
「リア充になったら毎日爆発しろって言ってやる」
「末永く爆発しろ」
「もう言っちゃった」
「あと結婚式には呼べよ的な?」
「生徒たちからメッセージコーナー作らなかったらコロスっていうか?」
「いやその場をお借りして感謝を述べたいとかそんなんじゃないから」
「まあそんな感じだから」
「別にスーさんのためとかじゃないから」
「じゃあ探してくるから」
「スーさんは藍さんとかいう人に伝える言葉を考えとけよみたいな?」
「さっさとリア充になって爆発しろ!!」
「そんで結婚しろ!!」
「式には呼べよ!!」
「んじゃお前等行くぞ!!」
「おっしゃ解散じゃー!!」
なんだお前等。
と、あたしは内心で思わずツッコんだ。
意味わかんないところで変なツンデレを発揮させるな。
むしろ最後はデレデレじゃねーか。
あたしは未来さんに「一緒に探すのよキョウちゃん!」と言われて、スーさんに背を向けた。
教室の出入り口に座り込んだスーさんは、うつむいていて表情は見えなかったけど、あれはたぶん、泣いてた。
肩が震えていたので、泣いてた、と思う。
うれし泣きなら許す。


