突然だが、うちのクラスはこの学校で史上最高のクラスだと言われている。

クラスメイトみんなが仲良くて、成績もいい上にクラスマッチもほぼ優勝、やるときはやるし遊ぶ時は本気で遊ぶ。

今の時代にこんなクラスがあっていいのかと逆に不安がられる程度には、みんなアホみたいに仲がいい。


そんなうちのクラスは、実を言うとその昔、大変暗ーいクラスだった。


では何故、そんなクラスがここまで仲良く明るくなったのか。

あたしはその謎を、いまだに解明できていない。



「…………」

「……これは夢なんだろうか」

「寝てる?俺等まだ寝てんのか?」

「よし確かめてみるか」

「おい誰か朝倉に殴られろ」

「朝倉に!?」

「なにそれなんて死亡フラグ!?」

「いいからちょっと殴られろ!」

「痛いか痛くないか確かめるために!!」

「痛いか痛くないか判断する前に三途渡ってる気がするのは俺だけじゃないはず!!」

「っていうかなんで殴る役があたしなんだろうね。」

「適任かと思って!」


とりあえずぶん殴ってさしあげた。


「期待を裏切らないことに定評のあるお嬢さすがっす!!」

「っつーか死んでね!?コイツ死んでね!?」

「おい息をしろ!!戻ってこい!!」

「……こ、これは死ねる……」

「ということはやはり、これは夢じゃないということか…!」

「なん、だと…!?」

「バカなッ……!!」

「あのスーさんがまさか本を読んでいるなど……!!」


全員流れ作業で頭ブッ叩かれました。あたしは避けたけど。