充電終わったらキスしよう






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なんとなく補習終わりの教室に残る癖がついた。

家に帰って寝てもいいけど、教室に夕暮れが差し込む夏の日暮れ空間が、若干あたしのお気に召したようだ。

って他人事か。

あとやっぱり気になるのが、


「んー……」


教卓についてプリントを眺めつつ唸っているうちの担任である。

丸付けしたり片付けたりするのをあたしが手伝うのも日常化しつつあった。

今日も今日とてあたしは丸付けを手伝いながら、プリントを眺めてこの問題をどうアドバイスするかを考えているらしいスーさんを見やる。

普段ここまで他人の恋愛とかに首突っ込まないあたしが、何故ここまで片足突っ込んでしまっているのか。

たぶんそれはあたしが世話好きなのと、このスーさんがあまりにもヘタレすぎるのと、あと、藍さん。

どこかで何かが気にかかる藍さんのこと。


「……あの。」

「んー?」

「藍さんってなんでいつも噴水の前に居るんですかね。」

「…………。うぇ!?」


すっとんきょうな声を上げ、いつぞやかのごとく後ろに倒れかけたスーさんは、学習したのかなんとか教卓と黒板を掴んで踏みとどまった。

そんなに大げさな反応をする質問だっただろうか。