それから胡散臭いJK気取ってる未来さんの首根っこを掴むと、ズルズル引っ張ってその場を離れることにする。
「ぎゃっ!ちょっとキョウちゃん!洋服が伸びちゃうじゃない!!」
「いいからさっさと行きましょうね。」
「よくないわよ!この服いくらしたと思ってんの!?3000円はしたんだからね!?」
「なんだと。」
「だからさっさと離せっつってんだろおいこらキョウコ。」
「実にすまんかった。」
未来さんの洋服から手を離しつつチラッと後ろを振り返る。
さっきの3人がぽかんとしているのが見て取れた。
どうやらあの3人がいい感じの壁になって、未来さんにはその向こうに居るお二方は見えなかったようだ。
よかったよかった。
「っていうかキョウちゃんってさー、いっつもナンパされてるよねー」
未来さんは自分の服装を正しながら口を尖らせる。
あたしは「は?」と受け答え。
「ナンパ?……あー難破。難破?」
「ちっげーわよ!ナンパよナンパ!いつも声かけられてるじゃないさっきみたいに!」
「…………。あーなんださっきのナンパだったの。」
「それだけならまだしもスカウトまでよくされてるし……くっそキョウコなんて爆発すればいいのに…!」
「なんかよくわからんがすんません。」
身の危険を感じたのでとりあえず謝っておくのが勝ちである。
未来さんは「別にいいわよどうでも」と言いながら、持っていた袋のテープを切っている。どうでもいいのに殺気立たれるあたしって一体。


