未来さんは一度洋服選びに迷い始めると店を何件も回り始めるのでめんどくさい。
しかも結局一番最初にいいと思った洋服を買うので更にめんどくさい。
だったらその時買えよと思うのだがあたしだけだろうか。
ということを少し前に未来さんに言ったことがあるんだけど、そしたら「女子はみんなこうなのよ!キョウちゃんが女子だけど女子じゃないのがいけないのよ!」とかなんとか怒られた。
ホントこんなんが女子ですんません。
そして結局今回も未来さんは一番最初にいいと思った洋服を買うことにしたらしい。
ショッピングモールを歩き回るのに疲れたあたしは「椅子に座って待っとく。」と伝えて、休憩所的広場のベンチに腰を下ろした。
周りには、あたしと同じように歩き疲れたのであろう人が点々とベンチに座っている。どれも男性だとか別に気にしてない。
たぶんどの人もお父さんとかなんだろうなーさすがに恋人を放って座ってるような彼氏さんは居ないだろうなーとか思いながらあくびを噛み殺す。
とそこへ「おまたせっ」とか語尾に“♪”でもつきそうな口調でひとりの女性がベンチに座ってる20代くらいの男性のところにやってきたので、なんだ居るのかそういう彼氏さん…と思考を改める8月中旬。
あたしは2度目のあくびをしてから、足を組んで頬杖をつく。
さすがにここであぐらをかくのはダメだろうなと常識を踏まえての格好である。偉いぞ自分。
とか自賛していると、不意に頭上に影がかかった。
なんだ誰だと目線を持ち上げると、見知らぬ野郎共3人があたしを見下ろしていた。
「こんにちはー」
その中の一人に挨拶されたので、あたしも礼儀として「こんちは。」と挨拶を返す。
何の用だろうか。
スーツ着てるわけじゃないからセールスとかじゃないよな。
街中歩いてると結構スーツ着てる人に「どこどこ事務所ですがー」とか言って声をかけられるので、セールスの対応には慣れているはずだ。
(※それはセールスじゃない)


