充電終わったらキスしよう





それからお二方がどうやって仲良くなったのかっていう説明は省く。

とりあえず、スーさんが長谷川さんに会いたいがために公園に足を運んでいたっていうことだけで説明が終了すると思うのでこれくらいにしておく。

ホントこの人どんだけ昭和染みてんだろう。


「……いやだって、それくらいしか会える方法ないやん…」

「メアド交換とか。」

「長谷川さん携帯持ってねんだよ……」

「あらまあ。」

「やけどいつも…公園におるし……っだぁああ頭痛ぇ…!!」


もうなんか哀れ過ぎて泣けてきたわ。


「……スーさんもうそのギャップが味でいいんじゃないっすか。」

「ぁあ?」

「なんでもないです。」


日が暮れてきたのでそろそろ帰ろうと椅子から立ち上がる。

教室から出ようとして、ふと思いついて振り返る。


「そういえば、スーさんは長谷川さんのことがお好きなんです?」


どんがらがっしゃんっ。

後頭部を押さえていたスーさんは、そのまま教卓から転がり落ちた。

なんていうか、ツッコミどころが多すぎてツッコめない。

スーさんはがしっと教卓を支えに起き上がり、目を泳がせながら口を開く。


「…おまっ…お前っ…なんちゆーこと聞いて…!!」

「…………。あーまあ今のでよくわかりましたけどね。がんばってください。」

「なんッ……!?」

「あ、それとお大事に。」


軽く頭を下げてから教室を出る。

背後から「朝倉すげームカつくッ!!」とかいう声が聞こえてきたけど無視に限る。

暇を持て余したJKに捕まることほど怖いものはないのだ。