「……長谷川さんと会ったのは、1ヶ月くらい前だよ」
「ふむ。」
「街の中にでっかい公園あるやろ?そこで」
たしかに大きな公園がある。
周りは緑で囲まれていて、真ん中には大きな噴水があり、清潔感のある綺麗な公園だ。
「…その噴水のとこに居った、長谷川さん」
「ひとりで。」
「ひとりやったなー」
「なにしてたんですか?」
「本読みよったな。噴水の縁に座って、ずっと文庫本読みよった」
「それでなんで知り合ったんですか?」
「……お前さっきからすげー質問攻めやな…」
「暇を持て余したJKに捕まった時点でキサマに逃げ場などない。」
「朝倉が厨二病すぎて……」
まあ単にスーさんイジリが楽しいだけですとかそんなわけないから。
「えーっと…なんで知り合ったかっちゆーと……」
「長谷川さんがあまりにも可愛かったからずっと見てたら鳩にビビッてずっこけてそれを見た長谷川さんに助け起こされたとかそんなわけないですよね。」
「そ!!…んなことは…ッ!!」
図星だった。
しかも図星すぎてビビったらしいスーさんはガバァッ!と勢いよく起き上がったため後ろにある黒板で後頭部をそれはもうしたたかに打ち付けてご愁傷様である。


