充電終わったらキスしよう





別にあたしは、ひとりで居ることに抵抗がなかった。

昔からそうだったけど、とにかくあたしはひとりっていうのが悪いことだと思ってなかった。

ひとりでなんでもできる。

それってすごいことじゃないか。


だけどそんなあたしにも、ある日友達ができたのだ。

あたしのクラスに転校してきた……たしか、池田っていう女の子。

遠い記憶だから、もう名前を忘れてしまったけど、たしか池田だった。

あたしがそう呼んでたから、苗字だけ覚えているんだと思う。

その池田に会ったのは、あたしが下駄箱を開けて、中からカエルが出てきたときだったはず。


『え!?朝倉さんの下駄箱って、カエルが住んでるの!?』


池田はそう言って、目を輝かせていた気がする。

ヤツはカエルが好きだった。

あたしはそれを否定する気もなく、だからって誰かに入れられたと言うわけでもなく、『うん。うらやましいだろう。』とか言ってた。

カエルは一匹だけじゃなくて、昇降口をぴょんぴょん飛び回る無数のカエルに生徒たちはぎゃーぎゃー言いながら逃げ回ってた。

そんな中で、池田だけはカエルを追いかけていたのだ。

それからだったと思う。

池田と仲良くなったのは。


それがホントはよくなかったんだって、今のあたしならわかるかもなあ、なんて。

もう手遅れだけど。