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10歳の頃のあたしは、今でも言ってるけど、とにかくクソガキだった。
性格とかキャラとか、今のあたしとまったく変わりないんだけど、でも当時の年齢だと、それを周りのクラスメイトは良く思っていなかったのは事実だ。
あたしは昔から女の子が好きなグッズとか、雑誌とか、洋服とか、とにかくそういうのに興味がなかった。
代わりに好きだったのが外でフットしたり、ケイドロやったり、鬼ごっこやったりすることで。
つまり男子とばっか遊んでたわけだ。
そういうのを、周りの女子が許すはずもなく。
言うまでもなくあたしは、イジメの標的になってた。
靴に何か入れられる。
教科書を隠される。
シカトされる。
そんな些細なイジメに、まああたしが屈するはずもなかったわけだが。
あたしはどうってことなかったから先生に言ったりなんかしなかった。
家族にも言わなかった。
言ったところでどうにかなる話でもないとわかっていたんだと思う、あたしなりに。
っていうかむしろ、納得いかなかったのかもしれない。
男子と一緒に外で駆け回る。
家に帰ってゲームをする。
好きなことして何が悪い。
あたしはただ好きなことやってるだけなのに、なんでそれが悪いことになるんだと。
当時のあたしも、やっぱりあたしだったんだなと、今思えば笑ってしまう。


