あたしは口を尖らせたまま立ち上がる。
昼飯をさっき食ったばっかな気がするけど、でもあたしは別に小食じゃなくてむしろ真逆な人間なので、すでに腹は減っていた。
「……どこ食べにつれてってくれるんです。」
「えーファミレスでよくねー?」
「禿げろ。」
「ミヤコちゃんてばその服装でどこぞのレストランとか入る気ー?」
「…………。ファミレスで。」
「はいよー」
泉がいつも通りな返事をする。
なんとなく、今のこの光景が懐かしい気がした。
外に出てガレージを見ると、そこに車はなかった。
そういえば今日お父さんが車乗って行ったんだっけ……。
「……どうやって行くのファミレス。徒歩?だが断る。」
「んなわけないじゃーん。徒歩とか俺も却下だからー」
言いながら、我がクソ兄貴はガレージの奥へと行ってしまった。
なんだチャリか、チャリで行くのか。
とか思ってげんなりしていたあたしは、直後。
――ブォンッ!
耳をつんざくような轟音が聞こえてきてハッとした。
まさかバイクか!!
そういえば原付とか乗ってたなアイツ!
しかし現れたのは原付以上のバイクだった。


