なんかホント、今日1日イライラしてる。
普段感情があまり顔に出ないタイプらしいあたしだけど、今日ばかりはちょっと口が尖っているようだ。
なんか違う。
ムカつく。
「……ミヤコさー、今日ずーっとイライラしてんねー」
ソファに座ってテレビを見ながら、泉がいつもの調子で言う。
あたしはそっぽを向いたまま「…別に」と答える。
そしたら泉のため息が聞こえてきて、またイラッと来た。
「……まあいいけどー。夜ご飯どうするー?」
「あたしさっき昼飯食った気分なんだけど。」
「もうだいぶ前ですけどー」
「夜ご飯もお前が勝手に作ればいいじゃない。」
「まあ別にそれでもいいけどさー……」
言いながら泉は立ち上がる。
テレビを消して、リモコンをテレビの横にあるリモコン立てに立てた。
それから何も言わずにリビングを出て行く。
どこに行くんだアイツはと思っていると、すぐに戻ってきた泉の手にはチャリンと音のする何かがあった。
どうやらそれを取りに自室へ行っていたらしい。
リビングの出入り口に立ったまま、泉はそれをあたしに見せる。鍵だった。
「まあせっかくだしさーどっか食いに行きますかーミヤコちゃん」
いちいちうっさいなホントこのクソ兄貴は。


