まあすでにうちに帰ってきてるヤツに言っても無駄な話だけど。
「おーいミヤコー。特にないなら勝手に作るけどーどうするー?」
「……あーっと、じゃあなんかパスタ。美味しいヤツ。」
「りょーかい。あ、掃除機さー玄関とかもかけてねー」
言われなくてもわかってるし。
いちいちうっさいんだよこのクソ兄貴め。
あたしはリビングをかけ終わったのをいいことに、さっさと掃除機を引っ張って廊下へと出た。
掃除機をかけながら横目に見えた玄関は、今までにないくらい綺麗になってた。
*****
泉の作ったパスタ(トマトの冷製パスタだった。認めたくないけどクソ美味かった)を食べてから、再び掃除に戻り、全部終了したのは午後3時過ぎくらいだった。
洗濯物を畳み終えて、そのままリビングの床でゴロ寝していたあたしは、泉に起こされてから時計を見た。
午後6時。つまりあたしは約3時間は昼寝していたことになる。
ぼけっとした思考でわしわしと頭をかく。
いつの間にかリビングにはエアコンが入っていた。だから爆睡してしまったに違いない。
「さっき母さんたちから電話あってさー夜は飯食ってから帰ってくるってよー」
「……んー…」
間延びした返事をしてからあくびをする。
やっぱり昼寝はいいものだなーとか思いつつ、そういえば畳んだ洗濯物を片付けねばと思ったらすでにそこには洗濯物の姿はどこにもなかった。
どうやら泉が全部片付けたらしい。
ちくせう。


