充電終わったらキスしよう






午後4時頃に家に戻ると、クソ兄貴の姿はどこにもなかった。

代わりに帰ってきていたお母さんに聞くと、「お友達と遊びに行ったわよー」らしい。

あのクソ兄貴にも一応友人が居るようで。なんだぼっちじゃなかったのか。

社会人になっても暇さえあれば遊びまわるのはそのままのようで何よりです。

お母さんもそのまま「お友達とご飯食べに行ってくるから、京なんか自分で作って食べてねー!」と言い残してさっさと出て行ってしまった。

実を言うと春人もそのままうちに来てるんだけど、急いでいたお母さんは気が付かなかったようだ。

ちなみに父上も仕事のあと飲み会でおりません。なんだこの家。



「……っていうか、結局あたしの家に戻ってきたわけだが。」


自室に入り、ベッドに腰掛けながらあたしが言うと、春人はしゅんとしょげた表情で下を向いた。

それからテーブルの近くまで歩いてきて座り込むと、正座をしてうつむいた。


「……すみません…」

「いやあたしは別にいいけど……いい加減おばさん心配するでしょう。」

「うっ……」

「…まあ、今日ホントにうちに泊まるならあたしが連絡しとくけど、どうする?」


問いかけると、さっきまで帰らない宣言していたとは思えないくらいの落ち込みようで春人は悩み始めた。

どうやら、弥生さんの話がかなりキテいるようだ。

正座したまま肩を竦め、うつむている春人がそうとうショックというか、そういう状態なんだろうなと言うのは嫌でもわかる。

あたしよりもノアと一緒に居る時間が長い春人だから、いろいろと思うこともあるのかもしれない。

どうしたもんかなあと後ろ手をついて天井を仰ぎ見たあたしは、けれどその時。