「あ!!でも春人クンが居るなら焦って出てきてよかったわ!!」
「これが格差社会か。」
「あ、あの、こんにちは!」
「こんにちはぁ(ハート)」
あたしのセリフなどなかった。
「まあ上がって上がって!今お昼ご飯作ってたところなんだ!」
「丸焦げチャーハンすか。」
「あれ、聞こえてましたん?」
「聞こえてましたん。」
「テヘペロッ☆」
玄関に入り突っかけてきたサンダルを脱ぎ捨ててお邪魔する。
そういえばあたしTシャツにショーパンっていう部屋着的格好で来ちゃったよ。いつも通りか。
まあ今日は春人も春人でゆるい格好してるよねっていう。ヤツも怒り任せで出てきたみたいだからね珍しい。
「ちょうどよかったーキョウちゃん来てくれてーあたしさっきからさー」
「課題は手伝わないから。」
「これだからキョウコはキョウコって呼ばれるのよキョウコ!!」
「お前それキョウコって言いたいだけだろ。」
「じゃあなんでうちに来たのよ!」
「なんであたしがお前の課題を手伝いに来る前提で話進めたんだよ。」
「だって今回の課題強敵過ぎるじゃない!何あの数学!意味わかんない!」
「絶賛通常運転ですね、本当にありがとうございました。」
ラリアット食らわせられかけたので避けた。


