「……そうですか~。未来先輩のお姉さんもアンドロイドだったんですか~」

「もう大変だったわよ。引きずり倒されるし絞め殺されそうになるし、」

「おいなんであたしが関わったところだけ抜粋するんだよ。」

「まあ最初わかったときはぶっ壊してやりたかったけどね!」

「えぇ!?アンドロイドさんはぶっ壊される運命のはずだったんですか!?」

「……ハル、それはもしかしたら俺にも訪れる運命かもしれない。」

「おいお前は今なんでチラッとあたしを見たんだ殴り飛ばすぞ。」

「ほらね。」

「キョウちゃん先輩、ノアを壊さないでくださいね!?」

「キョウちゃんならやりかねないわね」

「……言いたい放題なお前等にはもう数学など教えてやらぬ。絶望した。」


途端にあたしのノート周りの消しカスを集めたりお茶を出したりしてくるコイツ等をどうしてくれようか。

ノアはまったく動じずだが。


「キョウちゃんキョウちゃん、あたし問1からわかんないんだけどこれどうやって解くの?」

「お前はそれでも特進クラスなのか。」

「んじゃあ問15は?」

「いきなり飛んだな。」

「その間は全部わかるのよねーあれ問10ってこれ応用だったの?」

「もうわけがわからないよ。」

「キョウちゃん先輩!俺も問1がわかりません!(挙手)」

「ノア、GO。」

「基本は教えてんだから自分で考えてね。」

「やっぱりノアは厳しいと思います~……!」

「あははははッ!!」


奥の方から手嶋先生が「賑やかだと先生も楽しいわ~」と笑いながら出てきた。


そうですね、あたしも楽しいですよ先生。



未来さんが、未来さんですから。