未来がこちらを睨む。
構わず睨み返した。
「……お前は、まだ逃げるつもりか」
「…………うるさい」
「どこまで逃げる!どこまで逃げたら気が済むんだよ言ってみろッ!!」
「うるさいッ!!」
「1週間あたしは何も言わなかった、言わなかったのはお前自身が解決しなきゃいけない問題だったからだッ!!それなのにお前は今まで何してた、7日間ずっと逃げてただけかよッあぁッ!?」
「うるせぇっつてんでしょッ!!あんたに何がわかんのよッ!?あたしの立場になったことも無いくせに偉そうなこと言えるわけッ!?」
「あたしはお前じゃねぇしお前の立場になったこともないッ、だからわかるわけねぇよ当たり前だろッ!」
「じゃあ、」
「でも1週間、7日間あたしは未来と居たんだよ!居たからわかるんだよッ!!お前は、何一つ、なんの努力もしてないッ!!」
襟首を掴んで離さないあたしの手首を、未来の手が掴む。
「逃げてきたら逃げてきたまんまだッ!だから弥生さんにあんなことが言えるんだよッ!!」
「7日間でどう変われって言うのよッ!お姉ちゃんが死んでるのに、どうしてアイツをお姉ちゃんって思えるのよッ!!」
「だけどお前は、一度だけでも身代わりのあの人をお姉ちゃんだって思ったはずだッ!」
「それは知らなかったから、」
「それだけで十分だったんだッ!弥生さんは、死んだ本当のお姉さんは、それだけが願いだったんだッ!お前に、一度だけでも“自分の元気な姿”を見せたかっただけなんだよッ!!」
「……え……」
未来の手から力が抜けた。


