充電終わったらキスしよう





「……なんで」


未来の口元が震える。

緊張しているのか、それとも怒りの現れなのか。

その答えはすぐにわかった。



「……なんであんたがここに居んのよッ!」


静かだったはずの住宅街は、一瞬にして暗転した。


「迎えに来たとか、謝りに来たとか、そういうこと言うんでしょ!いらねーわよそんなの!お姉ちゃんでもなんでもないあんたに、迎えになんか来てほしくないッ!!」

「ちょ、未来、」

「キョウちゃんは黙ってて!あたしは今このアンドロイドに言ってんの!他人のお姉ちゃんのフリして、偽物(アンドロイド)のクセに!今まであたしのこと散々騙してッ!!」


弥生さんのフリをした彼女は何も言わない。

未来はぎゅっと唇を噛み締めた。



「……――絶対、許さないッ…!!」



喉の奥から絞り出すような声は、憎悪の固まりで。

未来はそのまま踵を返して走り出す。


……一週間。

数字に置き換えると7日間。

おい未来、知ってるかお前、うちに居たの7日間だぞ。

7日間の間にお前何してたんだ。

なんのつもりで逃げてきたんだ。

自分の気持ちをどうにかしたくてうちに逃げてきたんじゃなかったのか。



「…………。――ムカついた。」


そう思った時にはもう風を切っていた。