「……ちょーっとお尋ねしますけどいいかしら」
「どうぞ遠慮なく。」
「キョウちゃんさ、お風呂から上がって顔何かつけた?」
「…………。いや特に。」
「ッカァアアーッ!これだからキョウちゃんはキョウちゃんなのよキョウちゃん!!」
「お前ただ単に“キョウちゃん”って言いたいだけだろ。」
「信じられないわ、女子としてあるまじき存在だわキョウちゃん」
「女子ですんません。」
「さあ起きてっつーか起きろ今のキサマに拒否権などない起き上がるのよキョウコ!!」
「えなにお前もう夜中テンションなの絶好調なの今なら空も飛べる感じなの。」
「つべこべ言わずにさっさと起きるッ!!」
未来さんのあまりの剣幕になんか起き上がらなきゃいけない気がしてきたので、しぶしぶよっこらしょっと起き上がる。
次に見たとき、未来さんの両手には何やら液体の入った縦長のビン的な何かが握られていた。
未来さんてば超笑顔。
「まあね、そうなんじゃないかとは思ってたのよ。キョウちゃんちょっと肌が乾燥してるっぽいしね、そうなんじゃないかとは思ってたのよ、えぇとっても」
「…………。えーっと、なんのはなs「化粧水つけろッ!!」
全力で遮られた。
「……え、化粧水?なにそれ超女子っぽい。」
「でしょうでしょう。これで女子力アップするわよ、さあ顔を貸せ!!つけてあげるわ!!」
「アンパ○マンじゃないんで顔取れないんですわ。」
化粧水ぶっかけられました。


