充電終わったらキスしよう






結局、必要なものをコンビニと近くのお店で買ってから家路についたので、普通に下校するよりも遅い時間になってしまった。

しかもあたしまで荷物を持つ羽目になっている。

これじゃ授業受けてた方が楽だったんじゃないだろうか。ちくせう。


「ただいまー」


内心で毒づきながら、自宅の玄関を開けた。

チラリと下へ視線を投げて兄貴の靴を探したけど見当たらなかったので帰って来てないらしい。ヤツにしては気が利くじゃないか、褒めてやろう。


「こんばんはー!」


あたしの後ろから玄関へと入ってきた未来は、靴を脱ぐ前に家の中へと声をかける。

未来はこういうところしっかりできるので、こうやって突然泊めることになっても問題ないわけなのだ。

まあ事前に「泊まり行くから!」くらいあった方がまだいいんだけど、今回はワケアリなので許そう。


「はーいー?」


未来の声はきちんと聞こえたらしく、リビングのドアが開いて我が母上の姿が現れた。

若干モンスター出現っぽく説明したことに深い意味はない。本当だ信じてくれ。

我が母上……めんどくさいな……お母さんは未来の姿を認めると、きょとんとした表情で「あらまあ未来ちゃん!」と口に手を添えて驚いた。

お母さんはこうやってちゃんと女性らしく振る舞えるのに何故あたしは女子力マイナスなんだろうと割りと真剣に考えてしまう今日この頃。間違いなくあのクソ兄貴のせいだとしか言えない。


「久しぶりねー!あら、少し背が高くなったんじゃない?」

「それは高校2年生の女子に言うセリフじゃないと思うよマイマザー。」