「――……ってわけだから、お前、家帰ってくんなね。」
『えーなんでミヤコの友達が泊まりに来るからって俺が追い出されなきゃなんないのかお兄ちゃんちょーっとよくわかんないなー』
「お前が居るとあたしが迷惑をこうむるんだよ帰ってくんな。」
『じゃあなおさら帰らなきゃじゃーん』
「黙れks(カス)。」
『ggrks(ググレカス)みたいなニュアンスで言わないでくれるー?』
「どうでもいいから帰ってくんな帰ってきた瞬間に回し蹴りor跳び蹴り、またはアッパーを喰らわせる。」
『うわー超余裕で避けれるー』
「死ねそして死ね。」
ブチッと通話を切ってから携帯を握り締めたらミシミシ言ったので慌ててポケットに押し込んだ。
その一部始終を見ていたらしい未来さんが、大荷物を抱えたままあたしの顔を覗き込んできた。
「どったのキョウちゃん、ご乱心?あ、いつもか。」
「お前も黙れ。」
「なによーちょっと心配してあげただけじゃなあい」
「もっとフツーに心配していただけるととてもうれしい。」
「あはっ☆ムリっ☆」
うぜぇ。
「っていうか今電話してたの誰?」
「家族。」
「ふぅん。若干誤魔化しが入ってる辺りすごーく気になるけど、ま、聞かないであげるわ。泊めてもらう分際だし?」
果てしなくうぜぇ。


