というわけで教室を出たあたしと未来は、昇降口付近まで向かい、まずはあたしが、何がどうしてこうなったのかを聞くことにした。
昇降口付近に向かった理由としては単にあたしが帰る気満々だからである。教室で唖然としてたスーさんの姿が脳裏にチラッと浮かんだけど気にしないことにした。
それよりも、目の前で泣き腫らした目でむくれている未来さんのことをまずどうにかしよう。
「……あーっとね、未来さん。」
「なにさ」
「別にね、ウチとしては未来さんを泊めることになんの問題もないんだけどね、でも1日じゃないでしょ。数日でしょ。」
「キョウちゃんにしてはわかってるじゃないの」
「あのですね、そういうのは家出っていうんですのよ未来さん、ご存知?」
「存じてますわよ。もちろん」
「その理由を聞かせていただけないとあたしもどうしていいかわかりませんのことよ。」
遠回しっぽくあるけど、一応理由を尋ねてたりする。
未来はそれをしっかりと理解していて、ハッキリとした口調で問いに答えた。
「あの家に居たくない。それだけ」
なんでかっていうのは、聞かなくてもわかるけれど。
「……弥生さんのこと?」
「そう。“弥生さん”のこと」
呼び方が“お姉ちゃん”じゃなくなってた。


