充電終わったらキスしよう





アンドロイドとして、というよりも、アンドロイドと言う“身代わり”を作ってまで、ここに居なければならなかった理由。

今はもう、弥生さん本人からそれを聞くことはできないけれど。


あたしがぼそりとつぶやいた言葉に、ノアは「……さあね」としか答えなかった。




*****




翌日学校へ行くと未来の席は空席で、今日は来ないんだろうなと思った。

まあ昨日の今日だし、学校なんか来てる場合じゃないのはわかる。

人が一人亡くなってる上にその人がアンドロイドとして自分の姉やってたなんていう事実を目の当たりにしたら誰だって学校とか来てる余裕ないと思う。


あたしは特に変わった様子もない感じで一日を過ごしていた。

けれども鈴木のスーさんはそういうわけにもいかないのかチラチラとこっち見てくるので心の底からこっち見んなと言ってやりたかったですええとても。

あーアレは絶対聞きたいことがあるな未来さんのことがとっても気になっているなとさすがのあたしでもわかる。

別にスーさんのことがわかったからってうれしくもないけどあの様子だと誰でもわかると思うっていうかわかる。

と思っていたら案の定。


「……あ、朝倉…」


本日最後の休み時間に、やっとこさスーさんはあたしの座る席までやってきた。


「なんすか。」

「えーっとだなその、昨日、浜田大丈夫やったか…?」

「……まあ未来自身には何もないですから大丈夫かと聞かれれば大丈夫でしたけれども。」

「そんくらいわかっちょるわ!俺が聞きたいんはそういうことじゃねぇ!」

「はあ、そうすか。」

「今日学校来ちょらんかったけん電話してみたんやけど連絡つかんから朝倉ならなんか知っちょらんかなっち思ったけん聞いたんやしッ!」

「……センセーそれなんて呪文ですか。」

「呪文じゃねーよ!日本語だよ!」