充電終わったらキスしよう






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桜井家に着いて玄関に入ったところで、心配だったらしく玄関で待っていた春人があたしの姿を見てガタンッと玄関の段差から落ちた。

どうしてそうなった。


「……大丈夫かい春人クン。」


こんな時まで(ってどんな時だって話だけど)我が後輩はド天然だなと感心しつつ、あたしが助け起こそうとすると、逆にその手を掴まれた。

キッと、顔を上げた春人に珍しく怒りの表情を向けられて、若干ビビったあたしである。


「なにやってたんですか先輩ッ!」

「…………。み、水遊び。」

「アホですか!キョウちゃん先輩バカだったんですか!」


まさか春人にアホとかバカとか言われようとは思わなんだ。

っていうか春人が怒ってる。あたしに。


「今何時だと思ってるんですか先輩!夜の8時ですよ!雨は土砂降りだし、先輩全然うちに来ないから、俺すっげえ心配したんですよッ!」

「……ご、ごめん」

「ホントは俺だって迎え行きたかったんですからね!」

「……そ、そうか」

「でもちゃんと風邪治そうと思って行かなかったんですよ!そしたら先輩の方が風邪引きそうじゃないですか!っていうかもう引いてるんじゃないんですかッ!?」


いやいやそんなことあるわけないじゃないか後輩よHAHAHA☆

と言おうとしたあたしの額に、春人が右手を当ててきた。

いつもと逆でなんだか不思議な気分である。