充電終わったらキスしよう





もしも未来さんがうるさくない時はよほど何かあったか風邪か死ぬ間際かなんかじゃないかと思ってる。

いやもしかしたら死ぬ間際もうるさいんじゃないかとさえ思ってしまうから未来さんてば相当だわ。

とりあえず高校入って未来さんと知り合ってから「あら未来さんてば今日はヤケに静かじゃないどうしたのかしら」と思ったためしがないのでどういう状況下でコイツが静かになるのかあたしにはいまだ不明なのである。

ということを常に思考回路のおかしいあたしが言っていいのかもまた不明なのである。


そんな感じで今日も変わらず通常運転でうるさいJK未来さんは、あたしの机にドサーッと倒れ込んでくる。

その下敷きになったあたしのプリントが若干というには少し物足りない程度にぐしゃりとなったことなど知ったことではないという様子で未来さんは口を開く。


「あーあーっていうかプリント終わったんだから早く帰ろうよー」

「あたしスーさんじゃないから帰宅させる権利持ってないんだ。」

「えスーさんってそんな権利持ってたんだなにそれすごい」

「彼は一応先生です。」

「英語の日本語訳みたいな言い方に悪意を感じるよね☆」

「さすが未来さんわかってらっしゃる。」


教壇の方からくしゃみが聞こえた気がしたけどたぶん気のせいだろう。

と、その時校内放送が入り、教壇で「風邪かなズズッ」と鼻をすすっていた噂のスーさんが呼び出し喰らった。

どうやらお電話が入ったらしく、スーさんは教室を出る間際「お前等遊ぶなよ!プリントちゃんとやれよ!」と念を押してから出て行ったけど、だからスーさんそれマジフラグだって。

そんなこと言われちゃったらウチのクラスの連中が黙ってプリントなんかするわけないじゃないっすか。


ってあたしが思ったが早いか席から立ち上がって盛り上がり始める我がクラスメイトたち。

お前等ホント抜かりないな。