黙れ自分の思考回路!
半ば呪文の如く脳内でそう唱えるあたしなど露知らずであろう弥生さんは若干諦めたような口調で言う。
「もうなあ、こっち帰ってきてから結構なバイト回ってんねんけどまったくどれにも引っ掛からへんわけよ。え?なんなん?この街そんなニート増やしたいん?そりゃあな?ウチかてできるモンならずっと引きこもってたいっちゅーねん。けどそういうわけにもいかんやろ?せやからバイト探してんのにこの街一体どういうことやねんッ!!」
一気に喋り倒した挙句にクワッ!とキレて通行人をビビらせる弥生お姉様である。
なんかいろいろバイトの面接に受からない理由がわかってしまったような希ガス…いやなんでもない。
この外見にこのちょっとばかしキレやすい性格に加えてタバコ吸ってるでしょこの人。
これは、たしかに、難しいかもしれない。
「……あのー、ちなみに弥生さん」
「……なんやねん」
「どんなバイト募集に面接行ってるんですか」
「ファミレス、レジ打ち、カフェ」
これはひどい。
「……それって全体的に接客ですよね」
「まあ、そうなるやろな」


