弥生さんはやっと穏やかーな表情で「なんやそういうことかいなあ。ほんならもっと早く言うてくれたらよかったんに」とおっしゃられましたがあたし言ってたからね。
全力で説明しようとしてたからね。それの上を行く全力さで弥生さんが話聞いてなかっただけなんだからね。
なんで今若干ツンデレっぽくなったんだろうね。意味が分からないね。
弥生さんは何本目かのタバコを取り出しながら、あたしとノアを交互に見つめる。
それからぼそっと。
「……でもホンマお似合いやと思うけどなあ、ウチは」
「……なにがですか。(若干関西弁風味)」
「キョウちゃんと、えーっと、なんやっけ、春人クン?めっちゃお似合いやで。どっちも美形さんやし」
「あはは、なに言うてはるんですか。」
「今ごっつ棒読みやったな。しかも関西弁うつってんでキョウちゃん。エセやけど」
あ、自分でエセって言っちゃうんだ。
っていうか今一緒に居るのが春人じゃなくてホントよかった。
もし一緒に居るのがノアじゃなくて春人だったら、今絶対瀕死状態だからね。いつぞやの春みたいに。
あとこれすっげぇどうでもいいけど関西弁の人と話してると喋り方うつっちゃうよね。特に普段標準語とかだと確実にうつるよね。
ね、どうでもいいでしょ。
弥生さんはあたしの喋り方に笑ってからタバコに火をつける。
ライターをしまいつつ腕時計に視線を走らせた。何か用事でもあるらしい。


