充電終わったらキスしよう





というわけで隣に居るヘタレロイドノアさんは大変役に立たないのでひとりでがんばる。

ひとりでできるもん!的な。いつの時代だよ。

(あの番組がテレビに映ってる時はとても冷めた目で画面を見ていた時があたしにもありました。……あたしに“も”っておかしいのか。そうか。)

可愛くないクソガキ時代でごめんね。

ってそんなことどうでもいいんだった。しまったあたしとしたことが。

いつもか。


「……えーっと弥生さん。ちょっと聞いてくれますか。」

「なんやねんノロケやったらシバキ倒すで」

「ないですから。いやホント違いますから。これ彼氏とかじゃないですからホント。ただの後輩ですからホント。」

「“これ”ってなんだよ。」

「なにゆえお前は今そこで口挟んだんだよごめんよ嘘だよ地味に傘ずらそうとかすんなよ何気傷つくよそれ特に。」

「…ミャーコ、話ズレてる。」

「えなんでさもあたしの責任みたいに言っちゃってんのお前。」

「え、違うの。」

「え、喧嘩売ってんの。」

「……ほう。めっちゃ仲ええなあお二人さん」

「弥生さん誤解です!」


このクソバカアンドロイドのせいで更にややこしいことになりそうだったので手っ取り早く『中学からの後輩なんです』云々を説明したらようやく弥生さんも理解してくださいました。

危うくあたしの人生ここで幕下りるかと。