と、いう思いがまさか表情に出てたとかそういうことはないだろうがしかし弥生さんはにんまりと笑みを浮かべた。
「キョウちゃん今アレやろ、なんやコイツ禁煙しとったんちゃうんかい思たやろ」
「あははまさかそんな。」
「めっちゃ棒読みやし。未来が言ってた通りキョウちゃんホンマわかりやすいなあ」
あの野郎余計な個人情報まで漏らしやがって今度会ったらけちょんけちょんにしてくれる。
けちょんけちょんって古くないか自分。
っつーかその前に“個人情報”って使い方間違ってる気がするんだけどなんで誰もツッコんでくれなかったのなんなのなんであたしがボケるといつも自分でツッコミ入れなきゃなんないの寂しいじゃないとか思ってないし別に。
自分マジウザいな。
「…ほんでアレやな、ちょいちょい自分の世界入るんもホンマやな。まったくウチの話聞いてへんし」
「……あ、すんませんなんですか。」
「いや、別にたいした話ちゃうねんけど、ウチ禁煙してへんから」
「……はあ。」
「お客さんがうちに来た時とか、まあそんな時だけ禁煙グッズ使うねん。せやから禁煙はしてないっちゅー説明や」
「はあ、そうっすか。わざわざありがとうございます。」
